四十、五十は洟垂れ小僧

今日もやっぱり腹が減る、喉が鳴る。そんな中年男の備忘録。

大はし の トビウオのたたき Ohashi @ 北千住

久々に「千住で2番 大はし」にやって来た。正直昨年の秋、ひどい秋刀魚刺しを出されてから足が遠くなっていた。しかし、よくよく考えてみると、過去の失敗は私の方が多く(失態?)、季節も移り行く中、執行猶予を突然解除しちゃうことにしました。

駅の西口を出て、日光街道に向かう途中、右手に伸びる宿場町通りにこのお店はあります。お店の歴史は古く、創業は明治10年というからかれこれ140年以上もやっている事になる。なぜ、「2番」なのか、それは1番はお客様だからとのこと。まだ名物親爺で有名な4代目もまだお元気ですが、やはり現在の中心は5代目。おそらく6代目と思しき人物もちょろちょろしていますが、切り盛りは4代目と5代目のお二人でされています。

ここで牛煮込みや肉豆腐が有名。こちらの常連だったという画家の先生が「名物にうまいものあり 北千住 牛のにこみで わたる大橋」というキャッチコピーまで作ってしまったらしい。ちなみ大橋とは千住大橋で屋号と韻を踏んでいるわけです。煮込みはスジ肉をザラメと醤油で炊いたもの。いわばすき焼きの味付けに似ている牛皿です。肉豆腐は同じ鍋で煮た豆腐を同じ皿に1枚載せたもの。おそらく豆腐一丁をそのまま3枚ほどにスライスしてあるのかと。

 

店内に入るとほぼ満席。J型のカウンターの右には4人掛けのテーブル席もありますがぱっと見た目空き席はなさそう。奥から4代目の「ウィー」という掛け声とともに「一人?」と聞かれます。うなずくと「ウォイー」と手招きされ、たまたま空いていたカウンター席を指定され着席です。

 

座る早々、お通し到着。それと同時に「なに呑む?」と聞かれます。「ボトル頂戴」というか言わないかの間に「ウィー」ときびすを返して金宮の四合瓶、炭酸(確かアズマタンサン)1本と梅に氷。これで1,250円ですから、都心の居酒屋さんで500円近い酎ハイを呑むのが馬鹿らしくなります。

 【焼酎のセット(呑みかけ)】

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お通しをいただきながらは千住ねぎの青いところ茹でて味噌であしらったもの。それでチビチビやりながら、短冊を嘗め回します。こちらのコロッケやオムレツも好きですが、やっぱり仕入れのよさが味に直結するお刺身系でその日の動きを占います。ミル貝もありますが、一番わかりやすいのが青魚。見るとトビウオのタタキがあります。トビウオの旬は初夏以降のイメージですが、いわゆる「春トビ」といわれるちょっと種類の違うものが2~3月にでまわります。生姜を載せて一口運べば程よく脂の載ったトビウオのうまみが口に広がりとってもGood。オヤジ心はメロメロになります。

 

 【お通しとトビタタキ】

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店内写真禁止に気づかず、トビウオを撮ったところで、お隣さんからご指導いただきました。こういう常連さんがいらっしゃるのもいいお店の証拠ですね。

 

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大はし

03-3881-6050

東京都足立区千住3-46

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