四十、五十は洟垂れ小僧

今日もやっぱり腹が減る、喉が鳴る。そんな中年男の備忘録。

虎ノ門 福家 の いわしの天麩羅定食 @ 虎ノ門

柄にも無くロカボ的なことをしていると、突然カーボンに対する欲求が究極なまでに高まり、いてもたってもいられなくなります。こんなときにパンとかで押さえようとすると最悪。どうやら、一度カーボンを欲っした私の脳は、パンを炭水化物とはみなさず、箸置き程度にしか認識しないようです。ですのでこんな時は美味しいご飯をいただきます。しかも飛び切り上等と思われるものを。

といっても、高いものを食べるという意味ではありません。いわばちゃんと手をかけて作られたもの、まじめに作られたもの、そんなものを食べませんと収まりがつかないのです。こういう時、近くに「 虎ノ門 福家 」さんがあることは非常に頼もしいと思っています。

 

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今回いただいたのは「いわしの天麩羅定食」。本当は一番好きな「 生鮭定食 」をいただきたかったのですが、提供される焼き魚は日によって替わり、いまだその法則性がつかめていません。でも以前食べた「とんぷら(豚の天麩羅)」がたいそう美味しく、一度別の天麩羅も試したいと思っていましたので、いわしの天麩羅はまさに「渡りに船」という事になります。

引き戸を開け、注文するとすぐさまカウンターに通されます。出していただいたほうじ茶を啜って待っているとカウンター越しに油で何かを揚げる音が耳に入ります。私にとって、油で何かを揚げる音は、夏の夕立が地面をたたく音にも似て、どうにも憎めない心地良い音のひとつです。しかも美味しいものがでてくる期待値が高ければ高いほど、その音をだけを耳に入れようと目をつぶったり、下を向いたりしてしまう。はたから見たら単なる挙動不審者でしょうね。職質されてもやむなしです。

 

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そうこうしている内に、ご主人の「お待たせいたしました」の声とともに、お盆に載った「奴」が私の目の前に置かれるではありませんか。思わず「ようこそイワシちゃん。いつもは一糸まとわぬ姿でワイルドだけど、今日はオートクチュールを身にまとっているのね。ゴージャスなあなたもとっても素敵よ。」と言いたくなります。

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イワシは贅沢に2尾、そのほかナスも1本分。1尾は塩でいただき、もう一尾は天つゆでいただきました。やっぱりこのお店にはランチの神様が鎮座しています。